事業構造をしていくこと。人員整理などで規模を小さくすることを「リストラ」と呼ばれることが多いです、それはリストラチャリングの施策の中の一部であり、本来的には現状打破に向けた抜本的な改革全体を指します。

たとえば利益率が悪化している場合、その原因は売上の減少か経費の増大(あるいはその両方)しかりません。なぜそのようなことが起こっているのかを突き詰めて考えて、今後の対策を練る必要があります。その結果として、どうしてもいったん業規模を縮小し、自社の得意な分野に資源を集中化していく必要があるといった結論になれば、「リストラ」は十分に意味のあることになります。このように「リストラ」とはその後の新たな施策とセットで考えてこそ、本来的な意味の前向きな「リストラクチャリング」となるのです。

また、リストラクチャリングは業績が低迷したときのみに行うものではありません。小さい会社が大きくなっていくプロセスには何度も節目がやってきます。「現状のやり方でいくらがんばってもこれ以上の成長は見込めない」と思えるときがこの節目となります。そこで、現状の事業構造や会社の仕組みを再構築するためのリストラクチャリングが必要になるのです。