顧客が特定の商品や企業に対して抱くイメージを高め、購買行動につなげること。ブランド力の高い企業では「自社の商品はこんな考え方で、こんな人に、こんな風に使ってもらいたい」と訴え続けています。買った人が満足してくれれば、さらに磨きをかけた商品を発売し、顧客をさらに満足させたいと考えます つまりブランド力は企業と顧客のどちらかの一方的な働きかけではなく、相互に「こ […]
コーポレート・アイデンティティ(Corporate Identity)の略称。CIをより良い形で確立していくための活動をCI戦略と呼びます。自社の経営理念を明確にして、社会に発信して、それが好印象をもって社会に受け入れられることを目的としています。 CI戦略は次のようなステップで行われます。 (1)経営理念の明確化・再構築 ・自社の経営理念について、現状の社 […]
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)は、事業戦略を策定するフレームワークとして、ボストン・コンサルティング・グループが考案したものです。 PPMは、企業が取り組んでいる複数の事業の中を市場の成長率と占有率の2つの軸で、分けて考えて、事業の最適な組み合わせや経営資源の配分方法を考えます。具体的には以下のようなフレームで考えます。 (1)花形事業 ・市 […]
SPA(Speciality store Retailer of Privale Label Apparel)「製造小売業」と呼ばれる仕組みのこと。これまでの企画、開発、製造、卸、小売といった業種の垣根を取り払い、全ての工程を自社のみで一気通貫で行います。商品販売までに多段階を要していた従来型のやり方に比べると中間マージンが発生しないために、販売価格を安く設 […]
企画、開発、原料調達、生産、物流など商品やサービスが消費者の手に届くまでの全プロセスを最適化するための取り組みのこと。たとえば一般的な製造業では原材料を仕入れ先から購入し、自社で企画・開発・製造し、卸売会社、小売り会社を経て、最終的に商品が顧客に届くことになります。 サプライチェーンマネジメントを考える際に最も大切なのは「自社の核」をどの範囲まで定めるかとい […]
Enterprise Resource Planningの略で、「経営資源計画」と訳されます。企業内のあらゆる経営資源(人、物、金、情報)を最大限に活用するために、企業全体で経営資源を最適に配置・分配して統合的に管理しようとする考え方です またERPのシステム導入により、経営資源の最適配置とともに、「情報の一元管理=見える化」が可能になります。ERPで「見え […]
業界の特徴や収益構造について、事業戦略を策定するために5つの競争要因(脅威:フォース)から分析する手法のこと。 (1)既存同業他者の脅威 余程の新規性の高い事業以外、必ず競合他社がいます。差別化要因を強化してより優位性を確保することが大切です (2)新規参入企業の脅威 特に参入障壁の低い業界や成長性の高い業界は、新規参入企業の脅威が大きくなります。 これらの […]
自社の市場におけるポジションによって、どのように競争優位性を確保していくかという考え方。提唱者の名前からこう呼ばれています。コトラーによれば同一市場におけるポジションは以下のように分類されています。 (1)リーダー トップシェアを持ち、業界を牽引している企業。潤沢な資金力や高い技術開発力によって、自社のシェアを維持・拡大するだけではなく、市場そのものを拡大す […]
事業構造をしていくこと。人員整理などで規模を小さくすることを「リストラ」と呼ばれることが多いです、それはリストラチャリングの施策の中の一部であり、本来的には現状打破に向けた抜本的な改革全体を指します。 たとえば利益率が悪化している場合、その原因は売上の減少か経費の増大(あるいはその両方)しかりません。なぜそのようなことが起こっているのかを突き詰めて考えて、今 […]
「ビジネス・プロセス・アウトソーシング(Business Process Outsourcing)」の略で、 自社事業のある領域における一連の業務(ビジネスプロセス)を一括して外部委託することを指します。 たんなる効率性向上やコスト削減のために行われるアウトソーシングと比べて、当該業務の企画・設計段階から委託するなど、委託業務の範囲を広げかつ自由度を高めて委 […]
競合会社、異業種会社の優れた業務手法を研究し、自社の業務手法との違いを比較検討して、業務の問題点と改善の方向を明確にし、自社経営の革新につなげていくこと。簡単に言えば、成功企業の優れている部分を自社流にアレンジして取り込むということです。 ベンチマーキングは、たんなる「物真似」ではありません。優れた企業の手法を学ぶためには手法そのものだけではなく、「なぜその […]
事業存続計画(BCP:Business Continuity Plan 以下BCP)とは、企業が自然災害、大火災、伝染病などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。 BCPと似 […]
業務上発生する可能性があるアクシデントについてあらかじめ想定しマネジメントすること。リスクマネジメントが取り扱うべきリスクにとしては以下のようなものがあげられます。 ・主力商品の不良による大量の返品、製造工程の停止 ・経営判断ミスによる長期的な売上の減少や経費の増大 ・大口取引先の倒産による債権回収不能 ・火災、自然災害、盗難 ・株主、従業員、顧客等からの賠 […]
アメリカ人技師であるハインリッヒが、労働災害事故の統計データから見いだした経験則。ハインリッヒの法則」とは、「1件の大きな事故の背景には、およそ30件の小さな事故があり」、 「30件の小さな事故の背景には、およそ300件の「ヒヤリとするような瞬間」があるというものです。この確率にしたがえば300回ヒヤリとするような事があれば、1件の重大事故が起こることになり […]
もともとは戦闘の勝敗を示す軍事理論だが、経営戦略にも応用されています。基本的な考え方は軍隊の強さ・力を示す戦闘力は武器と兵力数で決まるというものです。これを企業経営に転用して考えると、中小企業は大企業に絶対に勝てないということになります。しかしながらそれはあくまで全く同じ土俵(市場)で戦った場合であり、戦い方を工夫すれば弱者である中小企業にも勝ち目はあります […]
市場と商品の2つの視点についてそれぞれ既存と新規に分けた4つの成長戦略の考え方。提唱者の名前に由来し、具体的には以下のようなフレームからなります。 「a.現業の強化」は既存顧客・既存商品のさらなる浸透を目指していますが「b.新商品の展開」と「c.新市場の展開」はそれぞれ新たな商品開発、新たな市場開拓が必要になります。さらに「d.新市場・新技術の展開」において […]
既存企業による競争が全くない新規事業分野に進出すること。血みどろの戦いが繰り広げられている「レッドオーシャン」と対比させた考え方です。 ブルーオーシャン市場を見つけるということは、これまで世の中になかった「価値」を自らが生み出し、新しい顧客に商品を提供するということです。しかしそのような市場についてゼロベースで直感的に思いつくことはまず不可能です。したがって […]
自社の中核となる圧倒的な強み、競合他社には決して真似のできない能力のこと。SWOT分析等によって特定した自社の強みについて、それを可能にしている源泉についてさらに掘り下げることで、コアコンピタンスが明確になります。 またコアコンピタンスとは現時点だけではなく、この部分さえしっかりしていれば、自社は今後とも長期間に渡って、存続・成長し続けることができると自信を […]
企業のビジョンと戦略を4つの視点で展開していくことで、売上・利益などの表面上の財務数値だけではなく、人材面などの目に見えにくい部分も含めて計画を策定し進捗管理をしていくための手法。 BSCの「バランス」とは企業の戦略や現在の経営状況について、売上や利益などの最終的な業績の数字面だけではなく、人材や業務プロセスがどのように変化しているかなど目に見えにくい部分も […]
自社や競合他社のビジネスモデルの各工程の中で生み出している付加価値の連鎖の状況をできるだけ分解して分析すること。たとえば製造業におけるバリューチェーンとしては、以下のようなものが考えられます。 この分析を行うことで、自社の経営活動全体の中のどのプロセスで価値を創出しているか(=最も強みを発揮しているか)ということが明らかになります。これはその強みをいかに高め […]
「どのような人の、どのようなニーズに、どのような商品・サービスで応えるか」という収益を生むための基本的な骨組みのこと。いくら自分がやりたい事業であっても、またいくら強力な強みがあっても、それらが収益につながる仕組みにはまらなければ事業はうまくいきません。 ビジネスモデルを考える際の出発点は自社の持つ「強み」をどのように活かすかという点です。またその強みが顧客 […]
企業にとっての経営環境を内部環境・外部環境の2つに分けて、内部環境においては企業の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)を検討し、外部環境については、その企業にとって「追い風」となる機会(Opportunities)と、「逆風」(Threats)となる脅威を検討する手法のこと。 このうち内部環境の強み・弱みの分析については、3C分析の「自社 […]
「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」の頭文字の3つの視点から自分のビジネスの領域を具体的に分析する手法のこと。たとえば以下のような視点から分析していきます。 「市場(customer)」 ・見込み顧客数、市場規模、市場の成長性、購買決定までのプロセス、現在及び今後のニーズ、購買の最終決定要因(KBF:Key […]
P=Politics(政治面)、E=Economy(経済面)、S=Society(社会面)、T=Technology(技術面)という4つの要素の頭文字を取って名付けられた分析手法であり、自社の事業がこれらの要素から受ける影響を分析していく手法のこと。たとえば以下のような視点から分析していきます。 P=Politics(政治面) ・法律(規制緩和・規制強化)、 […]
事業成功のために決定的に重要となる要因のこと。KFS(Key Factor for Success)の頭文字をとったもの。他の要因が全て揃っていてもKFSが満たされていないと事業はうまくいきません。 KFSの明確化のためには、外部要因の変化を考慮しながら、自社が活かすべき(強化すべき)強み、克服すべき弱みを列挙していきます。これによりいくつもの強化策、改善策 […]
自社商品の特徴を簡潔な言葉で示したもの。商品提供によって、「自社は顧客にどんなベネフィットを与えようとしているのか」が、はじめての顧客に対しても十分に伝わるものでなくてはなりません。 またコンセプトを明確化するということは、競合他社商品との違いを理解してもらうことでもあります。「その他大勢」に埋もれることなく、顧客に関心を持ってもらうためには、コンセプトによ […]
「Corporate Social Responsibility」の略で通常は「企業の社会的責任」と訳されます。 社会的責任の意味するところは、企業は「よい製品やサービスを社会に提供し、利益を上げて税金を納め、株主にも報いる」といった経済面だけではなく、環境対策、消費者保護、地域貢献など様々な社会的貢献を求められているということです。 そしてこのような社会的 […]